2026年1月1日から、ハワイ州で新たに「グリーンフィー」が施行されました。ハワイ旅行を計画している方にとって、宿泊費に直接影響する大切な変更です。「いつから?」「いくらかかるの?」「何に使われるの?」といった疑問に、わかりやすくお答えします。
グリーンフィーとは?
グリーンフィー(Green Fee)は、ハワイ州が2025年5月に成立させた「Act 96」に基づく制度で、既存の宿泊税(TAT:Transient Accommodations Tax)の引き上げと課税対象の拡大という形で導入されました。
簡単に言えば、ハワイに滞在する旅行者の宿泊料金に上乗せされる税金で、集められた資金はハワイの自然環境保全や気候変動対策に使われます。
なぜ導入されたの?
ハワイは観光産業に支えられている一方で、多くの来訪者を受け入れることで自然環境への負荷も大きくなっています。近年は気候変動の影響で、海面上昇や海岸侵食、山火事、豪雨といった自然災害のリスクが深刻化しています。2023年のマウイ島ラハイナの大規模な山火事は記憶に新しいところです。
こうした環境課題に対応するための安定した財源を確保する仕組みとして、観光の恩恵を受ける旅行者にも環境保全への貢献を求めるという考え方から、グリーンフィーが生まれました。
旅行者への影響は?
グリーンフィーは宿泊税の一部として徴収されるため、ホテルやバケーションレンタルなどの宿泊施設を利用する際に自動的に宿泊料金に上乗せされます。つまり、旅行者が別途手続きをする必要はありません。これまでと同様にホテルの請求書に税金として表示されます。
宿泊税の詳細については、ハワイ州観光局のこちらのページにまとめられています。
集まったお金は何に使われる?
グリーンフィーの税収は年間約1億ドルと見込まれており、「グリーンフィー・アドバイザリー・カウンシル」という専門委員会の提言に基づいて、以下の3つの分野に配分されます。
環境スチュワードシップ(自然環境の保全) には約4,254万ドル。ハワイ固有の生態系や希少な動植物の保護、自然公園の整備などに充てられます。
気候レジリエンス・災害軽減 には約4,172万ドル。海岸侵食対策や防災インフラの強化、気候変動への適応策に使われます。
持続可能な観光 には約4,215万ドル。観光地の過密対策やインフラ整備、地域社会と観光の共存を促進する施策に投じられます。
初年度の勧告総額は1億2,641万ドルで、透明性のある運用が進められています。
ハワイ旅行者として知っておきたいこと
グリーンフィーは「単なる増税」ではなく、私たちが愛するハワイの美しい自然を次の世代に残すための仕組みです。ハワイの青い海、白い砂浜、豊かな緑――これらを守るための投資だと考えると、旅行者としても前向きに受け止められるのではないでしょうか。
ハワイを訪れるたびに、少しずつハワイの環境保全に貢献できていると思うと、旅の意味もまた一つ深くなるかもしれません。
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